○原料米:島根県産酒造好適米、奥出雲産五百万石、奥出雲産佐香錦
○精米歩合:60%
○酵母:6号、7号
○Alc:15.3 度
○日本酒度:+4
○酸度:1.7
〇アミノ酸度:1.0
○醸造年度 令和2年醸造年度
(板倉酒造ホームページより)
定番の白ラベルです。今季の白ラベルは2BY五百万石60%速醸7号のタンク貯蔵+2BY佐香錦60%速醸6号のブレンドしたものです。
純米生原酒の人気と出荷の増大で白ラベルが枯渇状態となり、新商品予定だった6号佐香錦の純吟を白ラベルに全量あててブレンドし、数量を補填しました。
前年同様に1火と2火のブレンドとし、冷でも燗でも新酒も熟成もといった中庸の徳を目指したブレンドとなっています。
しかし2火の酒の熟成期間が取れていないので、旨味が乗ってくるにはまだ時間が必要です。グルコースが切れていて低アミノ酸なので上がってくるのは間違いありません。
米ブレンドや酵母ブレンドで要素が多いので、もう少し寝かせると味わいがまとまってきます。
開栓放置を楽しめる方には現状でもいい酒で、グラスに放置してあげると開きます。
6号酵母は甘を切ると全てがスロースターターになりますね。開栓放置も、グラス放置も、燗酒も、じわじわ上がってきてどんどん美味くなります。天穏っぽくてとてもいい感触です。
【テイスティング】
香り…穏やか、イソアミルと米こうじがほのかに香る、若い酒の香り
味…きれい、おだやか、麹の旨味、バナナの香り、渋み、苦味、やや木香(アルデヒド)とアルコールが若い印象。
最初は若いと思ったのに、飲むごとに味わいが増してきて、最終的にはこれでくらいでも良いかなってなりました。不思議な感覚です。そういう意味では良いちゃぶ台酒です。