【生産者】マルセル ラピエール(マチュー ラピエール)
【原産国・地方】フランス>ボジョレー>モルゴン
【タイプ】赤
【ブドウ品種】ガメイ100%
【アルコール度数】12.5%
【容量】750ml
ラピエール家の原点ともいえるクリュ。
敷地面積15haの花崗岩土壌に植えられた平均樹齢70年のガメイから造られ、亜硫酸を添加せず、セミ マセラシオン カルボニック法で10〜21日間発酵。その後216Lの樽で約9ヵ月間熟成。
クリアで淡いルビー色の外観。ラズベリー、レッドチェリー、プラム、ザクロと言った赤系の果実が支配的。徐々にスミレの様なフローラルさやカシス等の濃い果実や甘草、なめし革、白胡椒、イーストっぽい香りも膨らみます。
味わいは、軽やかなボディでありながら、低いタンニンと丸く柔らかい酸、塩味のあるミネラル、ほど良い果実感と素晴らしいバランスが表現されており、見た目とは違った驚くほどの凝縮感が詰まっています。ここ数年の暑いヴィンテージとは違い、本来のエレガントなボジョレーワインに戻った様な味わいで、ほんのりとした土っぽさと赤系果実が良質なピノノワールを連想させます。
難しい年にも関わらず、素晴らしいクオリティのワインを造り出したマチュー、カミーユ兄妹の手腕に脱帽です。
【生産者説明】
フランス自然派ワインの父、マルセル ラピエール。
彼は、「自然派」と呼ばれるワインの礎を築いた人物であり、ボジョレーをはじめフランス各地で、彼の影響を受けた自然派ワイン生産者が活躍しています。
その偉大なる父の後を継ぎ、モルゴンの地、ひいてはボジョレーの地に深く根ざしたラピエール家のワイン造りを一手に担うようになったのは、マルセルの長男マチュー ラピエール。2005年からドメーヌで栽培・醸造を担い、マルセルとともに偉大なヴィンテージも最悪なヴィンテージも経験したマチューは、周囲の心配をよそにラピエールのワインを大幅に進化させました。そのスタイルは「自然派ワインの原点」と呼ぶにふさわしい純粋で緻密な味わいで、古くからラピエールのワインを知る人曰く、1990年代初期のマルセル ラピエールのワインのようだとか。
栽培においては、その土地の個性を十分に活かす為に、化学肥料や除草剤、殺虫剤などを用いず、健全で質の高いブドウを得る為に1981年からビオロジックによる栽培を行っており、収穫においては完全な手作業を実践しています。この事は、安価で大量生産型のワインが当たり前となってしまったボジョレーにおいては、割の合わない手間のかかる作業と言えますが、ドメーヌの哲学、想いを表現するためには無くてはならない重要なプロセスです。収穫されたブドウは、印象的な天井画が描かれた醸造所に運ばれ、果皮などに付着する自然酵母の働きによって発酵させます。セミ マセラシオンカルボニックを採用し、じっくりと時間をかけて果汁がワインとなっていくのを見守ります。瓶詰めは原則ノンフィルタで行われ、顧客の要望に合わせて亜硫酸の添加したり、しなかったりします。
(輸入元:野村ユニソンさんコメント)