○原料米 つや姫60%+麦・稗・粟・小豆・マコモ米(ワイルドライス/豪州産)
○酵母 無添加
〇酛 生酛
○Alc 16度
↓杜氏小島達也氏コメント↓
約6000年前の日本に縁を伸ばした日本の酒、どぶろくです。つや姫を生もとで仕込み、五穀+マコモ米の四段を入れて瓶内発酵を促した活性どぶろくです。
強い活性のため開栓に注意が必要です。過去の経験を活かし、撹拌機でやや米を粉砕し、容量少なめの675ml、冷蔵で1ヶ月静置してから発送します。
濾していないどぶろくかつ雑穀入りのため、その他の醸造酒区分です。前回の神楽と同様に、日本を表現した日本の酒が日本酒であるという信念のもと製造しています。
その他の醸造酒区分でもこの酒は日本酒の一つであるという総意があれば、日本酒の縁は広がり、その他の醸造酒でも活路が見いだせて表現の幅が広がります。
クラフトビールやナチュールのように、その他の醸造酒が清酒製造の醸造家の思考を広げ、日本酒の伝統の縁を広げる役目を担う世界線もあると思います。
(以下板倉酒造ホームページより抜粋)
私たちはなぜ酒をつくり、なぜ酒を飲むのでしょう。
その答えがこのKODANEの中にあるのかもしれません。
私は酒とは「子種」ではないかと思うのです。
私たちにとっていちばん大事なものは何でしょう。
一人の人間、純粋な生物としての答えは「子孫」ではないでしょうか。
私たち日本の礎となった旧石器、縄文時代において、
子供が生まれて満1歳に至るまでの生存率は50%以下だったとも言われています。
彼らにとっての「子孫」は、現代の「金」や日本人の「米」以上の存在であったに違いありません。
そんな彼らの子孫への願いを体現したものが、酒造りの原始的な姿である口噛み酒なのではないかと私は考えています。
古代人は女系家族であると考えられているため、家族の長は女性である老婆(おばば)です。おばばは刀自(とじ)と呼ばれ、家の中で、子供が産める年齢の女の子に穀物を噛ませ、酒を造ります。
人が雑穀や芋の粥を噛むことでデンプンが糖化され、野生酵母や酒造用の土器に伝わる酵母によって糖がアルコールに変換され、発酵が始まります。
発酵のメカニズムがわからなかった時代、発酵とは神や自然の奇跡を感じられる魔法のような神秘的な「おまじない」の儀式だったのでしょう。
アルコールの力は古代人に神や自然との同化を感じさせました。
この神の奇跡の力を宿した酒で女は男を呼び寄せ、男に酒を飲ませることで滋養強壮させる。そして男女がまぐわい、女は子種を得て、子供を宿します。
酒は生命、酒は子ども
酒は未来への希望を宿した生命の象徴なのかもしれません。
今回のKODANEはそんな生命の営みを表現してみました
雑穀を使用してビタミン類を多く溶け出させること、
麹の比率を高くしアミノ酸を多くすること
瓶内発酵で湧き立つガスが酵母の生命感に
滋養強壮成分を多く溶け出させるための少し強めのアルコール
これらの現実的な製法で表現してみました。
どうぞ、お楽しみください。
詳しくは板倉酒造HP〜KODANEページへ〜
https://note.com/kojima_jouzou/n/n2e6a213949bc